世界は縁起で循環する
~the world is a systemic cycle~
縁起とは、様々な因(原因)と縁(状況・環境)が連鎖して果(結果)を生み出す相互作用のシステムです。その果もまた、次の因や縁となる循環サイクルによって、私たちが経験する世界が成り立っているという真理です。
これは、アメリカの社会福祉研究者フローレンス・ホリスが提唱した「状況(環境)の中の人」における心理社会的アプローチや、現代のシステム理論と共通する視点があります。
私たちは状況(環境)との相互作用というシステムの中に生きており、状況(環境)が悪ければ結果として生活や社会の質も悪くなるという連鎖の中にいます。私たちは日常生活でも、望ましい状況(環境)を『良縁』、望ましくない状況(環境)を『悪縁』と表現します。
・「人の心の縁」:寄り添い支え合う自己と他者の関係性
・「社会の縁」:人種、宗教、障害を越え、多様性の価値を承認する姿勢
・「自然の縁」:自然界のシステムと共生し、持続可能な環境を実践すること
この「3つの勝縁」を大切にし、関わる縁を良質にデザインすることで、良縁を生み出すシステムを構築することが急務となっています。
人と社会と自然をとりまく環境との相互作用というシステム循環を正常にするためには、要素を分断する固定観念やバイアス(心の偏り)にとらわれた人類の価値観が極端を離れ、全体を調和した視座(システム思考)を養うことが求められています。

「これがあるとき、あれがある。これが生じるとき、あれも生じる。これがないとき、あれがない。これが滅するとき、あれが滅する(お釈迦様)」
社会福祉法人誠信会理事長
曹洞宗玉泉寺住職
長谷川文徳(社会福祉士)
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